ゴールド・カップに出陣

昨日はサンダウン競馬場でG戦が2鞍、soft 、所により heavy という極めて重い馬場で行われました。
ヘンリーⅡ世ステークス Henry Ⅱ (GⅢ、4歳上、2マイル78ヤード)は1頭が取り消して11頭立て。去年のグッドウッド・カップ(GⅡ)勝馬ブラウン・パンサー Brown Panther が2対1の1番人気。

ドイツから遠征してきたジロラーモ Girolamo が逃げましたが、前で競馬していた本命ブラウン・パンサーが残り1ハロンで抜けると、これも先行組から伸びた3番人気(8対1)のハイ・ジンクス High Jinx に3馬身差を付ける完勝。1馬身4分の1差3着には、後方からホイップラッシュ・ウィリー Whiplash Willie が追い込みました。
トム・ダスコウム厩舎、リチャード・キングスコート騎乗のブラウン・パンサーは、去年の終戦としてメルボルン・カップに遠征して8着。今期は前走チェスターでオーモンド・ステークス(GⅢ)に勝ってG戦2連勝。現在6歳ですが、いつもはシーズン当初は中々調子が上がらなかったタイプ、今年は幕開けから絶好調です。
共同オーナーの一人にフットボールのスターだった、マイケル・オーウェンを持つ陣営、父がシロッコ Shirocco と晩成タイプでもあり、来月のアスコット・ゴールド・カップに自信を深めたようです。距離も馬場も問題は無く、有力候補の1頭。オッズも6対1から8対1に上がってきました。

もう一鞍はブリガディア・ジェラード・ステークス Brigadier Geread S (GⅢ、4歳上、1マイル2ハロン7ヤード)。当初は5頭が登録していましたが、有力2頭、スタウト厩舎のヒルスター Hillstar とゴスデン厩舎のリモート Remote が取り消してしまったため興味は半減しての3頭立て。押し出されるようにゴドルフィンのシャレスタン Sharestan が5対6の1番人気に上がりました。

2番人気(15対8)のトップ・ノッチ・トント Top Notch Tonto が逃げましたが、6ハロン地点でシャレスタンが替って先頭。これに伏兵(5対1)シェイクザイードロード Sheikhzayedroad が追い詰めたところがゴール。スタンドからは伏兵が勝ったように見えましたが、写真判定の結果、ハナ差で本命馬が制していました。スタンドからこの結果にブーイングが起きたほど。トップ・ノッチ・トントは2馬身4分の3差での入線です。
サイード・ビン・スロール厩舎、キーレン・ファロン騎乗のシャレスタンは、去年は主にドバイで走り、シーズン終戦としてエアのリステッド戦に勝った馬。これが今期初戦で、冬の間にせん馬になってからは馬が変わったとのこと。10ハロンより12ハロンの方が適しているとの見方から、ロイヤル・アスコットではハードウィック・ステークスを目指すようです。

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